憲法の力を信じて。

行動と展望

hikari99 憲法勉強会のお知らせ

■ 今、憲法を学ぶということ。

 戦後、日本国憲法は「国民の権利を保障する法」として制定されました。しかし今、その憲法が、制度の現場で実際に機能していると言えるでしょうか?

 起訴される前から辞職を迫られ、判決が出る前から「断罪」される——そんな制度的暴走が、いまこの国で現実に起きています。

 このような違憲状態を許してしまう背景には、市民自身が憲法を知らされず、学ばず、「主権者としての武器」を持てていないという現実があります。だからこそ私は、市民が憲法を現実の問題として学ぶ勉強会を主催することにしました。

■ 今こそ、「憲法を知らぬ主権者」であることをやめよう。

 憲法とは、「国家権力を縛るための法」である——その基本中の基本が、この国ではいまだ定着していません。

 主権者であるはずの国民が、憲法を知らず、学ばず、「権力を統制するための知識」も、「正当性を問い直す言葉」も持たぬまま、制度の暴走をただ受け入れるだけの存在に変えられてはいないか。

 私たちは、もう一度、主権者としての位置を取り戻さねばなりません。

■ この勉強会は、あなたのためのものです。

 ・難しい法律の話は苦手だと思っている方―理解できるようになれば、むしろ楽しくなります 
 ・今の社会に不満を感じている方——憲法や法に沿って行動することで、実際に権力に対して行動を促すことができるようになります
 ・ただニュースを受け取るだけでなく、「何が本当におかしいのか」知りたい方——法的概念を理解することで、真実に迫ることができるようになります
 ・今の選挙制度では、何もよくならないと感じている方——ではどのよう選挙制度になればいいのか、自分で考え発言できるようになります
 ・将来に対して不安があるが、何をどうしていいかわからない方——何が不安の元かを知ることで不安に備え、安心に変えることができます

 hikari99勉強会は、誰でも参加できます。形式や日程が決まり次第、こちらのページでお知らせいたします。

■ 憲法99条を守る会とは。

 本会は、国家権力の側こそが憲法を守るべき存在であるという、憲法99条の原理を実質的に回復するために発足しました。

 それは単なる一条文の擁護ではなく、法の支配・立憲主義・民主主義という憲政の三原則を、主権者自らが再起動させる行動です。


■ なぜ「勉強会」なのか?

 「声を上げろ」と言われても、「制度を正せ」と言われても、そもそも自分にその知識も、言葉も、概念もなければ、権力に抗う術はありません。だからこそ必要なのは、条文の暗記ではなく、

 法の支配とは何か?
 権力が権力たる正当性とは誰が与えるものか?
 憲法における「主権」とは誰のものか?
 立憲主義とは統治構造の自己否定であるということ
 民主主義と権力統制の相互補完的関係とは何か?

 そうした「概念と言葉を持つ」ための学びです。これは事件から生まれた勉強会ではなく、憲法の根本原理を取り戻すための哲学的かつ実践的な試みです。
 政治がわからない?つまらない?それは知らないからです。しっかり学べば、何が正しくて、何が間違っているか、TVや新聞、雑誌の切り抜き報道ではなく、自分で考えて答えを出すことができます。

 私の大好きな映画、『男はつらいよ』の中で主人公の車寅次郎はこう言います。寅さんと、甥の満男との会話から。

満男:大学へ行くのは何のためかな。
寅さん:決まっているでしょう。これは勉強するためです。
満男:じゃあ、何のために勉強するのかなあ。
寅さん:そういう難しいことを聞くなって言ったろう。つまり、あれだよ、ほら、人間長い間生きていりゃあ、いろいろなことにぶつかるだろう、な。その時に、オレみたいに勉強してない奴は、この振ったサイコロの出た目で決めるとか、その時の気分で決めるしかしょうがない、な。ところが、勉強した奴は自分の頭できちーんと筋道を立てて、はて、こういう時はどうしたらいいのかと、考えることができるんだ。だからみんな大学へ行くんじゃないか。

以上、『男はつらいよ寅次郎サラダ記念日』より。


■ 主催者の決意より。

 私自身、私が経験した事実の中で13年以上学び続けてきました。そして、その事件が教えてくれたのは、「制度に憲法を守らせるには、市民がその監視をしなければならない」という事実でした。だからこそ、市民が憲法を学び、理解し、行動し、構造を問う言葉を持たなければなりません。

『難波金融道 ミナミの帝王 トイチの身代金』の中で、主人公の萬田金次郎も

「法律ゆうんは弱いもんの味方やない、 知ってるもんの味方するんや。」

こう言っています。

 この勉強会は、学歴や専門知識に関係なく、誰もが気軽に参加できる場です。憲法や法律に詳しくなくても構いません。むしろ、「知らないままではいられない」と感じたその直感こそが、主権者としての出発点です。
 私が目指しているのは、難しい議論をすることではなく、憲法を生かして制度を監視できる市民を一人でも多く増やすことです。憲法は知る者の手にしか宿りません。あなたの参加が、この国の立憲主義を守る一歩になります。

興味のある方は、お問い合わせよりご連絡くだい。共に学びましょう!